コラム

『ボヘミアン・ラプソディ』を鑑賞する前に聞いておきたい5曲

2019/01/05

【ネタばれ無】

伝説のバンド、Queenの伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』が2018年11月に公開された。

年代的にファンとまではいかなくとも、誰もが彼らの曲を耳にしたことはあるだろう。波乱に満ちたフレディ・マーキュリーの軌跡を、主演のラミ・マレックが見事に演じ切っている。

この映画はQueenファンはもちろん、Queenのことを知らない人でも十分に楽しめるものに仕上がっている。恵まれた才能を持つフレディ・マーキュリーが、セクシャルマイノリティとして生きる孤独も描かれており、単純なサクセスストーリーではない。

しかし、その難しいテーマを包み込むのは心を揺さぶるのは音楽だ。Queenの楽曲が持つ力強さや美しさに浸り、きっと最後のシーンではあなたも涙するだろう。

この記事では、『ボヘミアン・ラプソディ』を鑑賞する前に聞いておきたい5曲をまとめてみた。これから鑑賞したいあなたも、すでに鑑賞したあなたも、是非クイーンの楽曲を楽しんでいただきたい。

Bohemian Rhapsody

初出アルバム:1975年『オペラ座の夜』

1曲目はもちろん、映画のタイトルにもなっている「Bohemian Rhapsody」だ。アルバムのタイトル通り、オペラをテーマにした構成になっている。世界中で大ヒットし、本国イギリスの全英シングルチャートでは9週連続1位を獲得。また、フレディ・マーキュリーが逝去した1991年にも再度全英シングルチャートで1位を獲得している。

また、世界初のプロモーションビデオが制作されたのはこの曲である。

Somebody To Love

初出アルバム:1975年『華麗なるレース』

この曲が発表されたのは、フレディが恋人であったメアリーと破局をした時期に近い。彼はバイセクシュアルであり、女性とも男性とも恋愛関係を結んでいた。それでも、本当に彼を愛してくれる人はなかなか見つからなかったのだろう。映画にも描かれる孤独がこの曲の歌詞から伝わってくる。

Radio Ga Ga

初出アルバム:1984年『ザ・ワークス』

この曲が発表された頃には、既に音楽を聞く媒体がラジオからテレビへと移り変わっていた。そんな時代にラジオへのノスタルジーを歌ったこの曲はパフォーマンスも素晴らしい。しかし、映像を見ながらだけでなく、耳だけで聴くという違った楽しみ方ができるのも、音楽、ラジオの魅力ではないだろうか。

ちなみに、フレディとの歌唱スタイルが似ているということで、この曲のタイトルがあのレディ・ガガの芸名の由来となっている。

We Are The Champions

初出アルバム:1977年『世界に捧ぐ』

スポーツ番組やスポーツイベントでの定番ソングとなっており、この曲を知らない人はほとんどいないだろう。タイトルが示す “We” はQueenのことを示すのではなく、「世界中の一人ひとりがチャンピオンなのだ」とメンバーのブライアン・メイが語っている。

しっとりとしたピアノとボーカルから始まり、一気に盛り上がるサビでは誰もが胸を熱くするだろう。

The Show Must Go On

初出アルバム:1991年『イニュエンドウ』

フレディ・マーキュリーが存命中、最後に発表されたアルバムに収録されており、発売10か月後に彼はこの世を去っている。

タイトルの「The Show Must Go On」とは「(何が起きても)ショーを続けなければならない」という意味である。この曲は、最後まで ”フレディ・マーキュリー” というエンターテイナーとして生き続けた彼の魂の叫びといえるだろう。

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