【ネタばれ無】
誰もが知る海外のキャラクターと言えば、ミッキー・マウスやスヌーピー、ムーミン等が思い浮かぶだろう。今回紹介するピーターラビットも人気のキャラクターとして、世界中で愛されている。
そんなピーターラビットが、2018年に初の実写映画化を果たした。ピーターラビット誕生から数えると、125歳でのスクリーンデビューということになる。
元々の絵本を読んだことがない私は、可愛らしくほのぼのとした作品になると想像していが、実際は壮絶なバトル映画だった。想像とは違っていたとはいえ、かなり笑えて満足できた作品であることに間違いはない。
また本作は、リアルで綺麗すぎるCGやホームアローンのようなドタバタコメディも魅力的だが、キャストにも恵まれた作品でもある。
今回は、ピーターラビットについて紹介しながら、今が旬の素敵なキャスト達を紹介しよう。
ピーターラビットとは
ピーターラビットは、1893年にビアトリクス・ポターが5歳の少年ノエルに送った絵手紙に描かれて誕生した。100年以上前に出版された絵本の「The Tale of Peter Rabbit(ピーターラビットのおはなし)」は現在でも約110カ国で楽しまれている。
イギリス版鳥獣戯画と呼べるような、リアルでいて可愛らしく、ぬくもりを感じる絵柄は世界中で愛されている。
日本では食器やキユーピーマヨネーズのCMや図書カード等、至る所にピーターラビットを見つけることができる。
私にとってピーターラビットとは、昔から実家で使われている食器のイメージが強い。物心がついたころから、彼の絵が描かれたお皿で食事をしていた私にとって、ピーターラビットは家族の一員といっても過言ではない。
そんな皆に愛されるピーターを演じるのは、ぽっちゃり系のコメディアンだった。
人気司会者 ジェームズ・コーデン
ピーターラビット役を務めるのは、人気司会者のジェームズ・コーデンだ。アメリカでは深夜のトークショー「The Late Late Show」の司会者として広く知られており、ミュージシャンたちとドライブしながら車内で歌う企画「カープールカラオケ」がYouTubeで大ヒットしている。
コメディアンとして有名な彼だが、演技や歌唱力にも定評がある。2012年に舞台『One Man, Two Guvnors』でトニー賞主演男優賞を受賞。ジョン・カーニー監督の『はじまりのうた』や、ミュージカル映画『イントゥ・ザ・ウッズ』にも出演しており、司会者業以外での活躍も目覚ましい。
最近では、SK-ⅡのCMに、クロエ・モレッツ、有村架純、渡辺直美と出演しており、日本での認知度も高まっている。
本作では尋常じゃない役作りでピーター役に挑んでおり、その姿を彼の番組で見ることができる。
ウサギの習性を観察し、身も心もピーターになり切った彼の演技を楽しんでほしい。
ホットなイケメン ドーナル・グリーソン
本人気シリーズでもよく見かけるようになったドーナル・グリーソンも、本作の準主役として出演している。
2010年に公開された『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』でロンのお兄ちゃんである、ビル・ウィーズリーや、『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』で主人公を演じて人気を集めた。
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』からハックス将軍役を演じ、『レヴェナント:蘇りし者』等、話題作にも引っ張りだこで、現在ホットなイケメンとして注目の俳優だ。
本作のトーマス・マグレガー役は今までの役柄とは異なり、本作ではコメディ全開の演技が見られる。潔癖症過ぎる愛すべき変人として、行動の一つ一つがなかなか可笑しい。彼の甲高い叫び声や、ピーター達と戦い、時には痛めつけられる姿に、あなたも笑いを堪えられないだろう。
元々、安定した演技力のある俳優だが、本作でコメディ俳優としても開花した彼の今後が楽しみだ。
自称画家 ローズ・バーン
2009年に最も美しい顔トップ100で1位に輝いたことのあるローズ・バーンが、ピーター達動物にも優しいヒロインのビア役を演じる。
優しい自称画家の女性だが、絵を描く姿はなかなか癖が強く、描き上げる絵もかなり癖が強い。いつもピーター達を助けてくれる女性で、ピーターは彼女を母親のように慕っている。
12歳で映画デビューをした彼女は、2007年のドラマ『ダメージ』での若手弁護士役でブレイク。『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』のモイラ役や、コメディ映画『ネイバーズ』シリーズでセス・ローゲンの妻役を演じる等、幅広いジャンルの作品で活躍している。
三姉妹は、中の人も美人
ピーターの妹たちは、画像の通りえげつないいたずらをまぶしい笑顔でやってのける。いたずら好きなピーターに負けず劣らずのやんちゃっぷりと、仕草もいちいち可愛らしい彼女たちに頬が緩みっぱなしだ。
そんな3姉妹の声から溢れだす美女オーラを感じ取った私の勘は正しく、声優を務めた3名の女優達は他の作品でも大活躍している美女揃いだ。
エリザベス・デビッキ
3姉妹の自称長女のモプシー(黄色の上着)を演じるのは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』で金色に輝いていた、エリザベス・デビッキだ。
モプシーは皆のまとめ役で頑固な性格だが、ピーターと同じようにやんちゃなのは変わらない。フロプシーに対して、16秒早く生まれたと言って大人ぶるシーンも可愛らしい。
エリザベス・デビッキは、身長190㎝と高身長でスタイル抜群。『華麗なるギャッツビー』のジョーダン・ベイカー役や『コードネーム U.N.C.L.E.(アンクル)』のヴィクトリア役等でも彼女の美貌に魅了された方も多いのではないだろうか。
マーゴット・ロビー
ちょっと舌足らずで臆病な性格のフロプシー(赤色の上着)を演じるのは、マーゴット・ロビーだ。
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でレオナルド・ディカプリオの妻を演じ、『スーサイド・スクワッド』では、ハーレー・クイン役で大注目の女優である。
“妖艶” という言葉が似合う彼女だが、フロプシーはセクシーではなく少しドジな部分もある可愛らしいウサギだ。
彼女は本作でナレーションも務めており、圧倒的な美貌だけではない演技力を披露している。
デイジー・リドリー
元気いっぱいのカトンテール(水色の上着)を演じるのは『スターウォーズ/フォースの覚醒』の主人公レイ役で有名なデイジー・リドリー。
カトンテールは、ピーターの家族の中でも白い毛並みで上品そうな見た目だが、かなりネジが外れたスパイシーなウサギである。高所からダイブしては肋骨を折るという、なんとも残念な面がある。
彼女は『Star Wars: The Rise of Skywalker』(邦題:未定)でレイ役を卒業することを発表している。アクションをこなし、本作で声優としての実力を発揮している彼女は、「スターウォーズ」シリーズ後も活躍を続けるだろう。
今回は注目のキャストの紹介をした。実はこの作品の続編製作が決定している。2020年2月に全米で公開予定となっており、監督、キャスト共に続投予定とのこと。
愛らしいもふもふのピーター達と、はっちゃけまくったドタバタコメディが楽しみだ。
蛇足
本作では可愛らしさを声だけで表現した、絶世の美女マーゴット・ロビー。「天は二物を与えず」という言葉があるが、それは大嘘だ。彼女の美しすぎる骨格があの美貌と愛らしい声を作り出したのかもしれない。それならば、彼女は「骨格」という一物だけが与えられたと解釈することも出来なくはない。
しかし、彼女は確かな演技力という才能まで持ち合わせている。容姿に頼ることなく、声だけの出演でそれを知らしめる程に見事な才能だ。そんな演技の才能もあるからこそ、実力主義のハリウッドで活躍をして私たちが彼女の姿を拝むことが出来るのだから、天に感謝する他ない。