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“I can do this all day” の意味とは?『キャプテン・アメリカ』好きなら知っておきたい名台詞

2019/02/08

©Marvel Studios

まず始めに伝えておこう。私はMCU(※)に登場するキャラクターの中で、キャプテン・アメリカが一番好きだ。

※MCU:マーベル・シネマティック・ユニバースの略。『アベンジャーズ』系列の一連の映画のこと。

端的に言えば、キャップ(キャプテン・アメリカの愛称)はただの強化人間だ。一般人よりも少し体が頑丈で力が強いだけなのに、他のスーパーヒーローたちと肩を並べている。だから、彼をアベンジャーズ内で最弱の部類に入ると非難する人も少なくない。

確かに、『アベンジャーズ』や『アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン』で空飛ぶ敵が出てきたとき、彼の出番は完全に失われていた。「アベンジャーズがアセンブル(集合)すると、キャップは交通整理しかできない」とはよく言ったものだが、キャップ好きの私でも擁護できたものではない。両映画を観返すと、本当に逃げ惑う一般人の誘導ばかりしている場面があるのだ。

では、そんな男の何が好きだというのだろう。そう自問した時に出てきた答えが、「”アツい” から」だった。彼の正義感がアツい。彼が自分の正義を貫こうとしている姿勢がアツい。彼とバッキーの友情がアツい。

そして、雷神や兵器人間など錚々たる顔ぶれのアベンジャーズで、「ちょっと強い人」にも関わらず最前線に立ち続ける彼の姿がアツいのだ。

今回は、個人的にキャップのアツさを最もよく表していると思う名台詞 “I can do this all day” を、深掘りして解説していきたい。

“I can do this all day” の基本的な意味

まずは、“I can do this all day” の意味から解説していこう。中学1年で習うような簡単な単語ばかりなので、意味の想像がつく人も多いかもしれない。

直訳すると、「私はこれを一日中することができます」となる。もう少し日本語らしく意訳すると、「(今やっていることを)ずっと続けられるぞ」といった意味になる。例えば、苦しい筋トレの途中で “I can do this all day” と言えば、なんかコイツ凄いぞと思われるような台詞というわけだ。

このセリフの意味を理解したところで、実際にキャップがこの台詞を発した場面を見ていこう。

1作目 友に守られるキャップ

©Marvel Studios

「キャプテン・アメリカ」の名を冠した第1作目の映画は『キャプテン・アメリカ:ファースト・アベンジャー』だ。本作の前半では、キャップがキャップになるまでの過程が描かれる。生まれつき体格には恵まれなかったスティーブ・ロジャースが、内に秘めたる不屈の正義感を見出されて、スーパーソルジャー計画へと巻き込まれていくのだ。

今回取り上げたいのは、彼がまだ瘦せっぽちの “ただのスティーブ” だった場面だ。命がけで戦場に赴く自国の軍隊を馬鹿にした男を注意した結果、喧嘩に発展してしまったのだ。

スティーブは、体格の勝る輩に殴られて為す術も無い。ただ一方的に殴られるスティーブだが、あくまでも抵抗の構えを見せて、こう言うのだ。

“I can do this all day”

負けると分かっていても、戦わないといけないから何度でも立ち上がる。それを、「ずっと続けられるぞ」と言えるスティーブは、キャプテンじゃない頃からアツかった。

ちなみにこのシーンでは、スティーブの親友であるバッキーが喧嘩の仲裁に入ってくれる。上記の台詞を放ったあと、不本意ながら友に守られたというわけだ。

なお、本作ではキャップが悪の組織に捕まってしまう場面がある。組織の統領レッド・スカルに殴られる彼だが、ここでもやはり “I can do this all day” と言う。キャップは体格が変わってもキャップなのだ。

3作目 友を守るキャップ

©Marvel Studios

キャップシリーズの3作目は、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』だ。MCUのキャラクターが多く出演するため巷では『アベンジャーズ2.5』とも呼ばれている。本作では「シビル・ウォー(内戦)」の名の通り、アベンジャーズに属するヒーロー同士での争いが起きてしまう。

その騒動の中心となるのが、何を隠そうバッキーなのだ。洗脳が解けて東欧に身を潜めていた彼だが、濡れ衣を着せられて追われる身となる。もちろんキャップは彼の無実を信じたが、バッキーに対して私怨のあるアイアンマンは彼を殺める勢いで追い詰めようとする。

物語の終盤、戦闘不能になったバッキーを庇い、キャップはアイアンマンと殴り合う。アイアンマンに戦闘パターンを解析され、キャップは徐々に不利な状況に追い込まれていく。それでも拳を下げることなく、彼はこう言うのだ。

“I can do this all day”

友に守られていた1作目からは一転、友を守るために発したこの台詞。ここで言う “友” とは、バッキーはもちろん、アイアンマンも含んでいる。彼が怨恨のためにバッキーを手にかけてしまっては、アイアンマンは拭えない罪を背負うことになるからだ。

2人の友を救うためにも、倒れてはいけない。「キャップはバッキーのことしか考えていない」と指摘されることも多々あるが、バッキーを守る拳は、アイアンマンを守る拳でもある。

彼は単に、どこまでも友達思いのアツい奴なだけなのだ。

日常でも使える “I can do this all day”

“I can do this all day” がキャップのアツさを如実に表していることは、十分に語れたと思う。最後に、この台詞を実際に使えそうなシチュエーションを紹介したいと思う。

まず一番使い勝手が良いのは、筋トレの最中だ。体中がジンジンと痛んでも、“I can do this all day” と言ってトレーニングを続ける。キャップのような肉体を手に入れるのだ、というモチベーションにも繋がるし、周りからは「こいつは見所がある奴だ」と思われるし、一石二鳥だ。

次は1作目のキャップと同じく、ガラの悪い奴に絡まれた時だ。よくあるシチュエーションだろう。たとえ殴られても屈することなく、相手を睨みつけて “I can do this all day” と言えば、あなたはもうキャップだ。倒れない相手を前にすれば、さすがに不良も腰が引けるだろう。

最後は、朝起きる時だろうか。私は高校生だった頃、母親に起こされてもひたすら布団に包まり続けた。

©Marvel Studios

必死に布団を剥がそうとする母に抵抗し “I can do this all day” と言えていれば、私と布団の1日は守られていたはずだ。全然アツいシチュエーションではない? 正義を貫けるのなら、形は何でも良いではないか。

さて、実際に使ってみるとアツいのかアツくないのかよく分からなくなってしまうこの台詞だが、皆さんもキャップの事を思い出しつつ、日常生活に取り入れてみてはいかがだろうか。

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そうた

編集を担当。ホラー映画やサスペンス映画など、暗めの映画が好き。『ジャーヘッド』を愛しすぎてHD DVDまで買ったものの、再生機器は未購入。山に籠って薪を割る生活を夢見ている。

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