駄文

完治は困難? 恋の病を振り撒く映画の美女達

2020/07/18

© 2018 Walt Disney Studios Motion Pictures

動悸、不眠、頭痛、食欲不振、抑うつ感、注意力低下。そういった諸症状を引き起こす病に心当たりはないだろうか。循環器系の疾患や、気分障害の兆候かもしれない。だが、こうした症状は「恋の病」によっても引き起こされるものだ。

私は恋の病が急性から慢性に移行した患者であり、治癒などとうに諦めている。現実の恋愛だけでなく映画の中のキャラクターや手の届かないスターによって、厄介な恋の病に患わせられることもある。

出演する作品によってキャラクターや衣装も変え、時を重ねながら新しい美しさを見せてくれる女優とは、世界中の人々を恋に落とす罪深き職業と言えよう。

今回は恋の病を振りまく罪作りな美女達を、私の独断と偏見で紹介しよう。

マーゴット・ロビー

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(原題:Once Upon a Time in… Hollywood)

©Sony Pictures Entertainment/Columbia Pictures

今乗りに乗っている女優といえば、マーゴット・ロビーで間違いないだろう。2013年の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』では圧倒的セクシーを見せつけ、その後も話題作に引っ張りだこだ。

整いすぎている見事に端麗な顔立ちでゴージャスな印象が強い彼女だが、出演する作品によってがらりと雰囲気を変えてしまう。マーゴット・ロビーのファンが集まれば、どの作品で彼女に恋をしたか意見が分かれるだろう。しかし、「その意見もわかる」となって争いには発展のしようがない。そう、どの作品でも彼女は途轍もなく美しいのだから

『スーサイド・スクワッド』のハーレー・クインでは “野球選手以外で世界一バットが似合う女性” であることを確信させ、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』では、 “ショッキングピンクが世界一似合う女性” 、そして『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』では “ニット生地が宇宙一似合う女性” に選出された。

彼女は “〇〇が一番似合う女性” という称号を、今後も更に獲得し続けるという意見が私の中では支配的だ。

エラ・バリンズカ

『チャーリーズ・エンジェル』(原題:Charlie's Angels)

© 2019 CTMG, Inc. All Rights Reserved

正直に言おう、新生『チャーリーズ・エンジェル』を鑑賞した理由はただ1つ。予告編でジェーンを演じたエラ・バリンズカがあまりにも美しかったからだ。他に理由など一切ない。

では、実際に鑑賞してどうだったか。終始彼女に釘付けのまま約2時間の上映時間が過ぎ去った。エプロン、タンクトップ、ドレス……様々な衣装に身を包む彼女はどんな姿でも美しく、同時に可愛らしかった。

ジェーンはクールで武闘派だが、彼女から滲み出る気品が堪らない。大胆なアクションや、唐突にキレッキレのダンスを披露したり、彼女はどこまでも私を魅了して止まない。

どんな衣装を身に纏っていても、全て彼女を引き立たせる。特に序盤のエプロンにポニーテールの姿が堪らなく可愛い。あんなカフェ店員がいたなら、軽く週に8回はカフェに通い詰めるだろう。

プリヤンカー・チョープラー

『The Sky Is Pink(原題)』

©RSVP & Roy Kapur Films

トロント国際映画祭のプレミア上映で鑑賞したインド映画の『The Sky Is Pink』で、私は初めて彼女を知った。私がインド旅行に行きたいという願望を持つようになったのは、彼女の影響に他ならない。

映画では25年にも渡るラブストーリーが描かれており、彼女の若い頃から歳を取っていく姿を見ることが出来る。現在37歳の彼女だが、どの年代を演じてもそれぞれの魅力を持っているのは間違いない。「若いほど良い」という短絡的な意見が通じる訳もない。私が最も彼女を魅力的に感じたのは、役の中で歳を重ねてミディアムヘアに落ち着いた彼女を見た時だった。

舞台挨拶で彼女を見た時、ここまで美しい人間がいるのかと圧倒されたものだ。質問コーナーで彼女のファンである親子がプラカードを持ってアピールしていた程に彼女の魅力は凄まじかった。彼女の美しさに息を飲み過ぎてお腹がパンパンになったのは言うまでもない。

メラニー・ティエリー

『海の上のピアニスト』(原題:La leggenda del pianista sull'oceano 英: The Legend of 1900)

©Sciarlò , Medusa Film

『海の上のピアニスト』でのヒロインを演じたメラニー・ティエリーは、名前も無い少女の役だが、印象に残っている方も多いのではないだろうか。ティム・ロス演じる1900が彼女に一目惚れするシーンには誰もがうっとりとしたことだろう。

丸い窓から覗く彼女はルーブル美術館に飾られた絵画のように美しい。ふっくらとした唇が印象的で、幼さの残る顔立ちだが少し眠たそうな眼は色気を放っている。きっと、あの船で彼女に恋をした人は1900以外にも大勢いたことだろう。

1900は彼女に恋をしたことで、音楽に愛を添えとろけるような名曲を演奏する。音楽の素晴らしさとティム・ロスの名演、そしてノスタルジックな演出。メラニー・ティエリーの美しさがそのシーンに花を添え、 “映画に恋をする瞬間” に相応しい屈指の名シーンとなっている。

マッケンジー・フォイ

『くるみ割り人形と秘密の王国』(原題:The Nutcracker and the Four Realms)

© 2018 Walt Disney Studios Motion Pictures

神は彼女を美しく作り過ぎたのではないだろうか。老若男女問わず認める美少女とは、まさに彼女を指すのだろう。3歳の頃から有名企業やブランドのモデルとして活躍しているが、映画としては『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン 』か『インターステラー』で彼女を知った方がほとんどではないだろうか。

そして、『くるみ割り人形と秘密の王国』ではディズニープリンセスとして主演を務めた。彼女の仕草や口調から溢れだす知的なイメージが、クララ役にピッタリだった。『インターステラー』でのマーフ役もそうだったが、彼女は知的な美女が良く似合う。きっと、普段の彼女も聡明だからなのだろう。

まさに天使のような可愛さで、不機嫌そうな顔ですらなんとも愛らしい。あの美しさには溜息しかでない。幼いころから可愛らしく、歳を重ねて美しさが増していく彼女の今後が楽しみだ。

さて、今回は美女達を紹介したが皆様が気になる方はいただろうか。もしかしたら、 “映画に恋をする” そんな瞬間とこれからも出会って、既に恋の病を患っている方もいるかもしれない。 どうやって治すか私にはわからないが、新たなる映画との出会いで癒されるのかもしれない。それとも、彼女達の魅力によって症状が進行してしまうかも……。

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