駄文

こんな美女になら殺されてもいい ~危険な香りの悪役女優達~

2020/01/25

© 2012 - WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES FUNDING, LLC

【ネタばれ有】

美しさは罪である。


映画ではヒロインだけではなく、至る所に美女が登場している。彼女達の美しさだけでも罪なのに、悪に手を染めているとなれば手に負えない大罪だ。

そして、悪役美女達はその罪を全く気に留めず、素知らぬ顔で悪事をこなしてしまう。悪い人だとわかっていても、それ以上に魅了されてしまう。又は悪いことをしているのが、余計に魅力的に感じてしまったりするため、人間というのは悉く馬鹿なものだ。

かくいう私もその馬鹿者の1人である。

今回は映画に登場する悪女の中でも、私が「こんな美女になら殺されてもいい」と思った美女たちを紹介しようと思う。

レア・セドゥ

『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(原題:Mission: Impossible – Ghost Protocol)

© 2011 - Paramount Pictures

暗殺者のサビーヌ・モロー役を演じているレア・セドゥは、やはり今回も選んでしまった。

彼女は冒頭のシーンでスパイを暗殺をするのだが、彼を3発銃弾で撃ち抜いた後にハグをし、更に2発お見舞いする。あまりにセクシーな暗殺シーンで重要なのは、あのハグだ。本当に撃たれてもいいから、私に代わってほしい。レア・セドゥにハグをしてもらえるのなら、あと10発ぐらい撃たれようがこの世に未練はない。

彼女が演じていたのは報酬はキャッシュではなく、ダイヤを求める暗殺者だ。もし私が出会えば、暗殺の依頼をせずとも彼女にダイヤを貢ぎ続けるマシーンになるだろう。

アクション映画としてもとても面白かった本作だが、気に食わないことが1つだけある。レア・セドゥが、イーサンの仲間であるジェーンに高層ビルから突き落とされてしまうのだ。ジェーンも美女だが、レア・セドゥに夢中になっていた私は、ジェーンを心の底から嫌いになった。

マーゴット・ロビー

『スーサイド・スクワッド』(原題:Suicide Squad)

© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc.

『スーサイド・スクワッド』にてハーレイ・クインを演じたマーゴット・ロビーが「野球選手以外で世界一バットが似合う女性」と称されたのは記憶に新しいだろう。

どこからどう見ても危険な香りしかしない風貌にも関わらず、類まれなる美貌で世を魅了した彼女は、まさに悪役美女の名にふさわしい。

悪役達が主役となる本作には個性的過ぎるキャラが幾人も登場するが、最もアブない笑顔を見せていたのは間違いなく彼女だ。重火器や炎を自在に操る超人達が敵をなぎ倒す中、リボルバー1挺とバット1本で身軽に戦うというところもポイントが高い。

マーゴット・ロビー自身はオーストラリア出身の女優だが、近年では『ウルフ・オブ・ウォールストリート』や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』など、ハリウッドで躍進中だ。美しさもさることながら、オーストラリア訛りを微塵も見せない徹底した演技も非常に高く評価されている。

現在、彼女が再びハーレイ・クインに扮する作品が製作中と言われている。公開日は未定だが、今から彼女のアブない笑顔が楽しみで仕方ない。

ソフィア・ブテラ

『キングスマン』(原題:Kingsman: The Secret Service)

© 2014 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

ラッパーのような風貌のサミュエル・L・ジャクソンのインパクトが強かったが、両足が義足の殺し屋ガゼルも負けず劣らずの存在感を発揮していた。

ぱっつんの黒髪に、大人しめの黒セーター、そして両足が刃物の義足というギャップが素晴らしく、アクションもキレッキレである。

もしも、私がキングスマンの一員だったとしたら、間違いなく見惚れている間に義足のブレードで首を刎ねられるだろう。そして、ミッションに失敗をしても「まあ、いっか」と思ってしまうので、私はどうあがいてもキングスマンの一員にはなれない。

彼女は元々ダンサーとしてキャリアを積み重ね、女優としても活躍している。マドンナの「Hung Up」、NE-YOの「Beautiful Monster」や「Champagne Life」等で彼女の姿を確認することができる。彼女のアクションが気に入った方は、美しく舞う彼女の姿も見てみてはいかがだろうか。

ケイト・ベッキンセール

『トータルリコール』(原題:Total Recall)

© 2011 Columbia Pictures Industries, Inc.

2012年版の『トータル・リコール』では、1990年に制作された同名の映画と異なる点が多々ある。その中でも非常に大きなものが、美しい悪女の活躍だ。

どちらのバージョンでも主人公が妻に追われるシーンがあるのだが、2012年版の妻はやけにしつこくなっている。

「より原作に忠実になった」という簡単な話ではない。2012年版で主人公の妻を演じるケイト・ベッキンセールは、同作監督の妻でもあったのだ(※)。

※2016年に離婚している。

2012年版は、監督が自分の妻を輝かせるために制作した映画だと言っても過言ではない。だから、ケイト・ベッキンセールがアブなくスタイリッシュな悪女として描かれているのは当然といえば当然だ。

ただひとつ文句を言わせて欲しい。不自然なくらい魅力的な彼女に追われて、逃げる男性がいるだろうか。いくらSF作品だからと言って、彼女からすぐに逃げる男はあまりにも非現実的過ぎる。むしろ追いかけるべきだろう。

マリオン・コティヤール

『ダークナイト ライジング』(原題: The Dark Knight Rises)

© 2012 - WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES FUNDING, LLC

クリストファー・ノーランがバットマンを描いた「ダークナイト」3部作は、バットマン役のクリスチャン・ベールだけでなく、悪役もインパクトが強かった。

もはや伝説になっている、ヒース・レジャーのジョーカーに、渡辺謙が演じたラーズ・アル・グール、トム・ハーディのベイン、そしてマリオン・コティヤールが演じたミランダも強烈だった。

トム・ハーディを従えられる女性は彼女以外にいないだろう。

同じクリストファー・ノーラン監督の『インセプション』でも、彼女の演技が凄まじいため、彼女が登場するたびに心拍数が上昇し、胸がざわめいてしまった。緊張感と恋心が交じり合った複雑な心臓の拍動が私を悩ませる。

もしも私が彼女にナイフで刺されたとしても、見惚れていて刺されたことに気が付く頃には手遅れになっているだろう。そして、その運命をすんなりと受け入れ、最後に目に焼き付けた美しい姿に、この世の未練もなく安らかに天に昇ることができそうだ。

今回は私の独断で5人の悪女を紹介したが、あなたはどんな悪女を思い浮かべただろうか。人生最後の瞬間は美女に看取られたいものだ。たとえ、その相手の手に掛かったとしても。

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