駄文

はげ、坊主、スキンヘッドかっこいい宣言 ~煌びやかな坊主の魅力~

2019/08/11

© 2013 - Universal Pictures

はげがダサいというのは誰が決めたことだろう。それはきっと、去り行く毛根を恥じてしまう弱い心がそうさせるのだ。毛髪の減少は、果たして単なる加齢による衰えなのだろうか。

死の受容プロセスを提唱したことで著名な精神科医、キューブラー=ロスはこんな言葉を残している。

死を意識することによって、人間は最後の段階まで成長する。

引用:「死、それは成長の最終段階―続 死ぬ瞬間」 エリザベス・キューブラー=ロス

そう、人間は成長し続ける生き物なのだ。毛髪の減少など成長の段階でしかない。「はげ=衰え=かっこ悪い」という誤った先入観が、偏見を助長しているのだ。

それならば、「はげ=かっこいい」という先入観を新たに植え付けることができれば、もっと住みやすい世の中が訪れるはずだ。これは、そんな意識改革をもたらすための私の挑戦である。

今回は凝りもせずに「坊主記事」第3弾として、坊主の魅力を紹介しよう。

ドウェイン・ジョンソン

© Universal Pictures

屈強な男の代名詞、ロック様ことドウェイン・ジョンソンも薄毛で悩んでいた時期があったようだ。しかし、彼は残り少なくなった髪の毛を剃り上げでスキンヘッドにするという、勇敢な選択をした。

彼は映画デビュー作の『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』で、スコーピオン・キングを演じた。スコーピオン・キング役の彼は、おでこの広い長髪姿だ。3年後の『ワイルド・タウン/英雄伝説』では坊主頭を披露し、そこから約6年間の坊主期間を経て2011年の『ワイルド・スピード MEGA MAX』で、完全体と呼ぶに相応しいスキンヘッドに至る。

※2010年の『ファースター 怒りの銃弾』で既にスキンヘッドだったではないかと反論があるかもしれないが、あれは2厘刈りだと私は判断した。

スキンヘッドになってからも彼の活躍は目覚ましく、2017年に発表されたフォーブス誌の「最も稼ぐ男優ランキング」では1位に輝いた。最も稼ぐ男がスキンヘッドということは、世の中の全はげを勇気付ける結果と言えよう。

ヴィン・ディーゼル

© 2013 - Universal Pictures

『ワイルド・スピード』シリーズのドミニク役でお馴染みのヴィン・ディーゼルも、スキンヘッドがかっこよ過ぎる俳優だ。

頭も髭も綺麗に剃り上げた彼のアクセサリーは、やはり筋肉だろう。この逞しい肉体とスキンヘッドが合わさることによって、溢れんばかりの男性ホルモンを放出している。

アクティブなイメージの彼だが、意外なことにゲーム好きとしても知られている。どれほどのゲーマーかと言うと、「Tigon Studios」というゲーム開発会社を創設する程だ。というわけで、ゲーマーにも坊主が似合うことが証明された。

筋骨隆々のアクションスターは、やはり力強さを表現するためのヘアスタイルとして頭を丸めがちなのかもしれない。しかし、お次に紹介する方はそういうタイプではない。

パトリック・スチュワート

© 2006 Twentieth Century Fox

「ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー」出身の俳優、パトリック・スチュワートは知的なイメージのスキンヘッド俳優だ。

『X-MEN』シリーズのプロフェッサーXに、『スタートレック』シリーズのピカード艦長と、彼が演じた代表的なキャラクターは両者とも頭はつるつるである。

プロフェッサーXは、強すぎるテレパスの能力によるストレスではげ上がったという設定だ。パトリック・スチュワートの気品とスキンヘッドがマッチし、神秘性を生み出している。スキンヘッドは筋肉だけが相棒というわけではなく、知的な印象にも似合うのだ。

ウェントワース・ミラー

©Twentieth Century Fox

『プリズンブレイク』のマイケル・スコフィールド役で大ヒットした彼も、坊主頭俳優として印象深い1人だ。あまりにも整った端正な顔立ちに形の良い頭のコンビネーションはブラボーと賞賛を送りたい。

私もこんな容姿に生まれたかった、と感じさせる美形俳優は少なくないが、その代表格が彼だ。彼ほどの容姿があれば、どんな相手でも籠絡してしまえるだろう。その証拠が、彼のもう1つの代表作である、マライア・キャリーの大ヒット曲「We Belong Together」のPVだ。

スーツに良く合った坊主頭の彼は言葉も無く、マライアの結婚式を遠くから眺める。階段の手すりにかっこよく座りながら、ただセクシーな視線を送り続けるのだ。それだけで結婚式の最中であるマライアを奪い去るのだから、彼の坊主力の高さは手に負えない。

サノス

© 2018 - Marvel Studios

最後に紹介するのは、マーベル最強のヴィランであるサノスだ。コミック版では、タイタン人として生まれた彼は、醜い容姿のあまり母親に殺されかけたという過去がある。

実写版になった彼、いや『ライオンキング』風に言うなら “超実写版 ”になった彼を見ていただきたい。彼を演じたジョシュ・ブローリンのおかげかもしれないが、この巨大な顎でも整った容姿と言えよう。それに、どう考えても髪の毛が似合わなそうな程に見事なスキンヘッドである。

コミックでも映画でも最高峰の悪役まで、頭を丸めるという選択をしているのだ。地球という枠に留まらない髪型こそが坊主なのかもしれない。そして、スキンヘッドのポテンシャルに肌の色は関係ないことを痛感させられる。

ちなみに、サノス役を演じたジョシュ・ブローリンは、2013年のスパイク・リー監督版の『オールド・ボーイ』で坊主頭を披露している。良く似合っているのは言うまでもないだろう。

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はげかっこいい宣言

こんなにもかっこいい人々が坊主、スキンヘッド姿で活躍しているのだ。これでも、はげがダサいと言い切れる人はいないだろう。

『グレイテスト・ショーマン』の名曲 “This is me” のように、ありのままの自分を愛することを忘れてはいけない。ただ、潔く刈り上げてありのままの頭頂部をさらけ出せば良いのだ。また、はげてしまった人を不憫な目で見るような偏見も必要ないのだ。

会社の規則等で坊主、スキンヘッドを禁止する風潮に私は断固としてNOを突きつけたい。剃りたいなら剃ればいい、そんな寛容さが今の日本社会に一番重要なことだと私は思う。

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