駄文

桁外れのイケてるヘアスタイル ~見目麗しい坊主の魅力~

2019/12/30

© 1979 - United Artists

ハゲという言葉は頭髪が抜け落ちた状態を指す言葉だが、スキンヘッドや坊主をハゲと呼称することも珍しくない。

ラッパー、そして映画評論家としても著名なライムスターの宇多丸氏は素敵なスキンヘッドの男性である。1995年に発表されたライムスターのアルバム「EGOTOPIA」に収録されている「口から出まかせ」という日本語ラップのクラシックをご存じだろうか。その曲で宇多丸氏はかっこよすぎるリリックを残している。

Hey ちょっと聴いてよ 私はハゲ

そこら辺のとは桁外れな事やったるぜ

引用:「口から出まかせ」 ライムスター 宇多丸

そう、ハゲの人は桁外れの事を成し得るポテンシャルを持っているのだ。宇多丸氏はこの曲で雑誌のライターを堂々と批判し、いつか黙らせてやると言い放った。そして現在、宇多丸氏は宣言通りにお気楽なライターを黙らせた英雄である。

桁外れにイケてる人間になりたければ、髪を剃り落とすことから始めるべきだ。今回は桁外れにかっこいい坊主やスキンヘッドの映画俳優達を紹介しよう。

オーランド・ブルーム

© 2001 Revolution Studios Distribution Company LLC and Jerry Bruckheimer, Inc.

ハリウッドきっての男前であるオーランド・ブルーム。彼はブロンドの長髪でも男前、短髪でも男前、顔にフジツボを付けていても男前という恐ろしいポテンシャルを持っている男前だ。

そんな彼が頭を刈り上げても男前だということは容易に想像がつくだろう。2001年の戦争映画『ブラックホーク・ダウン』では新米兵士役をアーミースタイルの坊主頭で演じた。こうも顔のパーツが良ければ、どんな髪型にしても賞賛されるのは自明である。

2019年現在、42歳の彼だが最新作の戦争映画『The Outpost』(原題)で丸坊主にしてアフガニスタンで戦う米兵を演じる。あまり情報が出ていないため詳細は紹介できないのだが、ポルトガルで2019年11月28日に公開が始まるようだ。

若かりし頃とナイスミドルの現在、どちらの坊主姿がかっこいいか見比べてみるのも良いだろう。

スタニスラフ・アイエネフスキー

© 2005 Warner Bros. Entertainment Inc.

『ハリー・ポッター』シリーズの禿キャラと言えば、インパクトが強すぎる例のあの人、ヴォルデモートが代表だ。しかし、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』で登場したヴィクトール・クラムというイケてる坊主を忘れてはいけない。

三大魔法学校対抗試合でダームストラング専門学校の代表として登場した彼は、クディッチ天才シーカーである。そして、他校の生徒でありながらクリスマスのダンスパーティーでエマ・ワトソンが演じるハーマイオニー・グレンジャーとダンスをした色男だ。世のエマ・ワトソンファンから初めて嫉妬を集めた男と言えよう。

形の良い頭に、厚着をしていてもわかる屈強な肉体の持ち主でもあるヴィクトール・クラム。彼を演じたスタニスラフ・アイエネフスキーは、ブルガリア出身の俳優だ。どうやらブルガリアでドラマシリーズなどに出演しているようだが、ハリウッドでの作品は本作を除いて『ホステル2』くらいしか出演作が見つからなかった。

現在は坊主頭ではないが、相変わらずのイケメン。しかもこのころよりもさらに筋肉レベルがアップして、タトゥーもバチバチである。興味がある方は調べてみてはいかがだろうか。

マーク・ストロング

© 2014 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

名前からして強そうなマーク・ストロングは悪役を演じることの多いイギリス出身の俳優だ。彼は20代半ばから髪が薄くなってきたらしい。

私が『裏切りのサーカス』のファンだからかもしれないが、髪を伸ばしているときはどこか哀愁が漂う役を演じているイメージがある。

『キングスマン』のマーリン役を演じた時の彼は見事につるつるなスキンヘッドに仕上げてきた。スキンヘッド、眼鏡、スーツという組み合わせは、ハンバーガーとポテトにコーラのようなベストマッチだ。

相性が良い反面、いかつく見えてしまうのも事実である。悪役が多く演じた彼なら尚更怖くなりそうだが、マーリンは厳しくもとても頼りになり、こんな上司が欲しいと思えるキャラクターの代表格ではないだろうか。

シャーリーズ・セロン

© 2012 Warner Bros. Entertainment Inc.

ここまでは男性俳優ばかりを紹介してきたが、坊主ヘアーは決して男性だけのものではない。モデル出身で見目麗しいシャーリーズ・セロンは『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のフュリオサを演じるために、長い髪をバッサリと刈り上げた。

彼女は自らの提案で丸刈りになり、ノーメイクでこの役に挑んだ。世紀末を生き抜く勇敢さ、強さを表現するのに最適な役作りといえよう。

そして、もともと美しい彼女はノーメイクで坊主頭でもやはり美しいのだ。顔が汚れていても坊主でも戦う女性は美しい。この作品を見て彼女のように坊主に踏み切る女性はいたのだろうか。

マーロン・ブランド

© 1979 - United Artists

今回最後に紹介するのは、「20世紀最高の俳優」と評されるマーロン・ブランドだ。桁外れの俳優と言えばこの方しかいない。至高の演技力、圧倒的な存在感、類稀なカリスマ性、そして端麗な容姿。すべてが傑出した彼は、スキンヘッドにしてもやはり味がある。

1979年に公開された戦争映画の金字塔『地獄の黙示録』で、マーロン・ブランドはカーツ大佐を演じた。当時の彼は体重は100㎏越え、元々想定していたカーツ大佐像とは大きく異なる容姿で、用意していた衣装を着ることができなかったという。そのため予定を大幅に変更し、影を使った演出でミステリアスなカーツ大佐のシーンを作り上げた。

登場シーンは短いながらも、忘れられない唯一無二の悪役として強烈な印象を残した。影の中から静かに語るだけであの迫力を出すことの出来る俳優が、他にいるのだろうか。

彼ならどんな体型、衣装でも演技力でどうとでもしてしまうだろう。しかし、本作では僅かな光が照らし出す彼のスキンヘッドが印象的だ。もはや神々しさまで感じてしまうのは、剃り上げた頭が醸し出すオーラによるものと言える。

さて、今回はイケてる髪型である坊主とスキンヘッドを紹介したが、バリカンの準備はもう済んだだろうか。気合が入りまくっている方は、既に剃刀を握りしめていることだろう。例に出した方々が桁外れなので、むしろハードルが上がってしまったかもしれない。

しかし、たまには髪の毛をリセットするのも良い。男女関係なく気分転換になるので、頭を刈り上げることをファッショナブルな選択肢の1つとしておすすめしたい。

あわせて読みたい

-駄文
-, , , , , , ,

Copyright© Sabot House , 2024 All Rights Reserved.